6. マニューバ実施の訓練とKerbin高軌道での科学実験

 

7. 月遷移軌道-月周回軌道への到達と帰還

本章ではMun(月)低軌道への到達及び帰還を目指します。

 

7.1 Mun到達用ロケットの組み立て

6章で用いたKerbin高軌道用ロケットの上段を流用します。
今回の飛行は長期間に渡るので、まずサービスベイのバッテリーを6個に増強します。
そして、サイエンスジュニアも2個直列に付けます。

バッテリーとサイエンスジュニアを増やす

バッテリーとサイエンスジュニアを増やす

サイエンスジュニアの下に第2段として前章で開発した燃料タンクのFL-T800(一番長い燃料タンク)を1つ付け、その下にエンジンとして前章で開発した「LV909″テリア”液体燃料エンジン」を装着します。このエンジンは推力が低い代わりに非常に軽量で真空中での燃費に優れたエンジンであるため、アポジキック・宇宙航行・低重力での着陸船といった推力がさほど必要とされない場面でとても適したエンジンです。逆に大気圏中(大気圏下層部)では全くと言っていいほど役に立ちません。ちなみに、テリアには発電機能がないのでバッテリーへの充電はできません。この飛行計画には支障ありません。

1段目にはFL-T800を3つ繋げ、エンジンにLV-T45スウィーベルを装着します。
そしてその側面にラジアルデカプラーを介して4つ対称でFL-T8002個とエンジンLV-T45リライアントを用いた液体燃料エンジンブースターを装着します。燃料タンクの上部にはノーズコーンを付けて下さい。

この構成は、真ん中のスウィーベルが噴射ノズルを動かすことにより機体制御を行い、周りのリライアントがその大推力を活かして打ち上げ時の加速を担います。
液体燃料ブースターは、中心燃料タンクとブースターの上下2か所を針金で固定します。この針金取り付けも4つ対称配置で行って下さい。さらに隣のブースター同士も上下2か所を針金で結びます。そして最後にブースター上部のノーズコーンとサイエンスジュニアを4つ対称配置の針金で結びます。
最終的な完成図は下の通りとなります。打ち上げシーケンスを確認後、名前を付けて保存します。
Mun低軌道を往還するにはデルタVは5500m/s程度あれば可能なのですが、余裕を持ち6700m/sとしています。

ロケット全体

ロケット全体

ロケット下部

ロケット下部

 

7.2 Mun行きロケットの打ち上げ

打ち上げですが液体燃料ブースターは燃費が良くて高性能なのでブースターの分離を待たず、高度12000mから東へ傾け始め、高度25000mで東45度、高度40000mで東0度とするといい感じです。

東へターン中

東へターン中

角度を0度にしてしばらく経つとブースターの燃料が尽きるので、Xキーを押してスロットルを0にしてからブースターを分離します。

液体燃料ブースター分離

液体燃料ブースター分離

マニューバを設定し、高度100000m程度の周回軌道へ投入します。

低軌道へ投入

低軌道へ投入

周回軌道投入後、F5を押してクイックセーブします。

 

・Mun遷移軌道へ

軌道マップ上でMunが見える位置までズームアウトします。そして軌道上のどこか適当な場所でマニューバを作り、APがMunの軌道とちょうど接する程度まで加速を設定します。

Munへの遷移

Munへの遷移

その後、マニューバの中心円をドラッグして軌道上をくるくる回します。これはマニューバを実行する位置を動かしているのですが、動かしているとそのうちマニューバ軌道がMunの影響圏に入ることにより、紫色の軌道に変化する箇所があります。そして、Munへの進行方向から見て右側にPEが出てかつ、PE高度が約300000m以下となる場所までドラッグします。こうしてMunでのPE高度を出したらその位置でマニューバの加速マーカー or 減速マーカを少しずつドラッグしてPE高度をなるべく下げます。PE高度が低いと燃料の節約となりますが、Munには高度約7000mの山があるので衝突しないためにもPE高度を10000m以下にしないで下さい
これが月遷移軌道となります。

中心にある円をドラッグして動かす

中心にある円をドラッグして動かす

MunでのPEが出現する

MunでのPEが出現する

月遷移軌道へのマニューバを実行し(途中で第1段を切り離す)、完了したら軌道上に出現する「ムン(Mun)に接近」をクリックして「ここまで時間を加速」を使うと安全に時間加速ができます。

Munの影響圏に入ったらPE高度を確認します。もしもPEが出ていないMun直撃コース or PE高度が10000m以下の場合は、Navballのラジアルアウト(下の画像参照)に向かって噴射し、PEを上げて下さい。色が同じのラジアルイン(こっちで噴射するとPEが下がる)でないので気を付けて下さい。

Munの影響圏に入った

Munの影響圏に入った

PE高度を確認したら、現在位置しているMun高高度で各種科学実験を行います。クルーレポートとEVAレポートはこの場ですぐ送信して下さい。

Mun高高度での科学実験

Mun高高度での科学実験

科学実験後にMunのPEに減速マニューバを設定し、AP(またはPE)が60000m以下となるようなマニューバを作ります。これがMun周回軌道投入マニューバとなります。
ここでF5を押してクイックセーブします。
マニューバ地点まで時間加速するのですが、くれぐれも加速し過ぎてマニューバ地点を通り過ぎないように気を付けて下さい。

Mun周回軌道に投入が完了し高度が60000m以下になった時点で各種科学実験を行います。実は、Munを含む天体で低高度でのEVAレポートは地上の地域(バイオーム、Kerbinで言えば草原、砂漠などなど)によって取れる種類が異なり、それぞれにサイエンスポイントが付与されます。今回は1か所しか取れなくても今後のゲーム進行に影響を与えません。
科学実験が終わったらF5を押してクイックセーブします。

あとはMun離脱まで心ゆくまでMunをご堪能下さい。周回しているとMunの地平線からKerbinが現れる様子などを見る事ができます。

Mun周回軌道投入マニューバを実行中

Mun周回軌道投入マニューバを実行中

・Mun離脱-帰還

Kerbin-Mun-マニューバ実行地点がなす角が45度程度の位置で加速マニューバを実行するとMun周回軌道から離脱できます。Munを極端な楕円軌道で周回してなければ必要噴射量は300m/s 程度です。
Mun周回軌道離脱後に再度Mun影響圏に入ることがたまにありますが、そのまま放置すれば影響圏から離脱し帰還には影響を及ぼしません。

Mun周回軌道離脱マニューバ

Mun周回軌道離脱マニューバ

今回は燃料に余裕があるので、Mun影響圏離脱後にすぐNavballの減速マーカーに機体の向きを合わせてKerbinでのPEを下げる噴射を行います。PEが約35000-45000m付近(35000mを推奨)になるように噴射を行ってください。

そして重要な、サイエンスデータを実験用記録装置ユニットへ収容します。収容したかは要確認です。
ここでF5を押してクイックセーブします。

サイエンスデータの収容

サイエンスデータを収容したか確認

その後はKerbinの1000000m付近まで時間加速して一旦等速に戻します。時間加速が過大なままKerbinに接近すると機体が大気圏やKerbin地表に叩きつけられることがあるので注意して下さい。

そして、PE高度が35000m付近になっているか、サイエンスデータを収容したかを再度確認します。
確認終了後、役目が終わった第2段を投棄し、パラシュートを展開予約し、SASを逆行追尾モードにして大気圏突入に備えます。

第2段切り離し

第2段切り離し

 

後はいつも通り着陸できます。PE高度がやや高い場合1回で減速しきれずに2週目に入る場合もありますが、時間が経てば(放置すれば)再度大気圏に突入し減速できて着陸できるので問題ありません。その際特に操作は不要です。

これでMun軌道往還を達成しました。

この飛行により291サイエンスポイントを得ました。

無事着陸

無事着陸

291サイエンスポイントを得た

291サイエンスポイントを得た

 

次は2人乗りの着陸船をMunに送り、Mun着陸を目指します。

 

第7章終わり

 

8. 月着陸-帰還