2. 機体構成編
※ 全パーツを開発済みという前提です。ロケットの費用は総額で804905です。
特に太くて平べったい無人操縦ユニットである「RC-L01 遠隔誘導ユニット(パーツ警告名probeStackLarge)」が研究の一番奥にあってやや取りづらいです。
※ 機体を組み上げる前に
本解説はMODのKerbal Engineer Redux(KER)とMechjebの使用を前提にしています。
特にロケット打ち上げや遷移軌道などではMechjebに操作を一任しています。
MODの導入方法は以前のこのページを参照して下さい。また、2つのMODはライセンス上再配布可能なので、このページで再配布しています。
・MOD導入の説明
6. マニューバ実施の訓練とKerbin高軌道での科学実験 | Kerbal Space Program(KSP、カーバルスペースプログラム)の解説ページ | ナマカガク。分館
https://namakagaku2nd.jp/ksp000/ksp600/
・MODの再配布(改変なしの公式ページと同じファイルです)
KerbalEngineer-1.1.7.1 ダウンロード
(2019/10/08版、903 KB、SHA-256:08A7BB641A7720B060CD4485A9566CCDF2F6946337C9756CFE0E8F90D712CCA5)
https://namakagaku2nd.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/KerbalEngineer-1.1.7.1.zip
配布元のKerbalEngineer 公式ページ Releases · jrbudda/KerbalEngineer · GitHub
https://github.com/jrbudda/KerbalEngineer/releases
Mechjeb-2.9.2.0-946 ダウンロード
2020/02/17版、3.57 MB、SHA-256:5DDF0B088B9222BEE5738B359BEE1128039F9ADA157CD403817B3AD4010AD4A9)
https://namakagaku2nd.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/MechJeb2-2.9.2.0-946.zip
配布元のMechJeb 公式ページ(FilesよりKSP Forum threadの方が更新が速いです。)
MechJeb2 – Mods – Kerbal Space Program – CurseForge
https://www.curseforge.com/kerbal/ksp-mods/mechjeb
・組み立て
いきなりですが完成機体の.craftデータを置いておきます。
https://namakagaku2nd.jp/wp/wp-content/uploads/2020/04/mohoship.zip
以下で機体の組立手順を説明していますが非常に長い上に文章では伝わりにくいです。
読んで自分で組み立てるのが面倒だと言う人はこのファイルを展開して出てきた”Moho ship Mk_04 ME.craft”をご自身の環境のsaves-自分のゲームデータの名前-ships-VABフォルダにコピーして下さい。それで完全な機体がロードできます。
また、非常に機体重量が大きくて軌道上で動かしにくい機体であるにもかかわらずRCSを搭載していません。RCSを使うとMechJebの惑星間航行が誤作動を起こして使い物にならないためです。
※全てのパーツに対して、パーツを右クリックした際に出る「自動支柱:最重量パーツ」を適応しています。
無いとかなり機体がグラグラ揺れます。
探査機
上段に相当します。要求性能として
・乗員3人
・燃料生成機能
・燃料満タンでMoho表面からKerbin大気圏まで到達するまでの航続距離
を満たすように組み立てます。
Mk1-3コマンドポッドを核にして、そこにMechJebに必要なMechJeb2 (AR 202 case)を取り付けます。
そしてコマンドポッドの下に
・2.5mサービスベイ (この中にサイエンスJr.以外の全ての種類の科学機器を搭載して下さい)
・耐熱シールド(2.5m)
・TD-25デカプラー
・Z-4Kリチャージブルバッテリー×2
・ロコマックスX200-32燃料タンク
・RE-L10プードル液体燃料エンジン
の順番で取り付けます。
さらにX200-32燃料タンクのなるべく下側にTT-38Kデカプラーを3個の対称配置で取り付け、さらにFL-T400燃料タンクを取り付けます。
またそのタンクに小型熱制御システム、LT-2着陸脚を3本×2、さらにTT-38Kデカプラーを介してドリルオーマチックジュニア採掘機を取り付けます。
そしてFTX-2外部燃料ダクトをFL-T400燃料タンクから伸ばし、X200-32燃料タンクに繋がるように接続します。この燃料ダクトによって帰還時の燃費が向上します。
次に、OX-4L 1×6 太陽電池パネルとOX-STAT太陽電池パネルを3個の対称配置でZ-4Kリチャージブルバッテリー付近に、コマンドポッドの扉の下に干渉しない位置に取り付けます。OX-STATはOX-4Lなどの展開式太陽電池パネルを開き忘れた時、機体が制御不能になるのを防ぐために取り付けます。基本的にはあらゆる機体に取り付けた方が良いです。特に無人機は電力切れとなると太陽電池パネルの展開すら不可能となるので、取り付ければ必ず電力を生成できるOX-STATは保険として適しています。さらに3個の対称配置でTT-38KデカプラーをX200-32燃料タンクの中間くらいでかつコマンドポッドの扉の下に干渉しない位置で取り付け、そこへ燃料電池アレイ(6個セットの「アレイ」の方)を取り付けます。
また、対象配置数を1個に切り替え、(マウスで対象配置数を左クリックする以外でもXキーで対称配置数の切り替えが可能です)ペガサス:機動性向上装置(いわゆるハシゴ)をコマンドポッドの扉下からX200-32燃料タンクの下まで伸ばし、末端まで到達したらケラスLV機動性向上装置を付けます。そしてハシゴに干渉しない位置に通信アンテナであるコミュノトロンHG-55を取り付けます。これでKerbinとMohoが最も遠く離れていても通信が可能です。(トラッキングステーションを最大までアップグレードしていればこのHG-55の1つでMoho, Eve, DunaとKerbin間が最も離れている場合でも通信が可能です。)
次にコマンドポッドの上に
・実験用記憶装置ユニット
・TD-06デカプラー
・コンバートオートロン125
・小型貯蔵タンク(鉱石のタンク)
・SC-9001 サイエンスJr.
・先進的インラインスタビライザー
の順に取り付け、さらに3個の対称配置でセプラトロンⅠ(分離用の小型固体燃料エンジン)を下に向かって噴射する向きで先進的インラインスタビライザーの箇所に取り付けます。
そして3個の対称配置でMk12-R ラジアル型パラシュートを実験用記憶装置ユニットの箇所に取り付け、Mk2-R ラジアル型パラシュートもコマンドポッドの扉に干渉しない位置に設置します。
最後に2.5mサービスベイの中に、KERに必要なER-7500 Computer Flight Unitと各種科学機器を搭載して探査機、つまり上段は完成です。
中間段
プードル液体燃料エンジンの下に
・TD-25デカプラー
・RC-L01 遠隔操作ユニット
・Z-4Kリチャージブルバッテリー
・先進的大型リアクションホイール×4
・カーボダイン ADTP2-3(いわゆる口径変換アダプタ)
・AE-FF3 耐空力保護シェル(3.75m) いわゆるフェアリング
・カーボダインS3-14400 タンク×2 (適当な側面に4個の対称配置でSP-L 1×6太陽電池パネルを取り付け)
・Kerbodyne KR-2L+ “ライノ” 液体燃料エンジン
の順番で取り付けます。これで上段をMoho周回軌道の半ばまで運びます。
下段
“ライノ” 液体燃料エンジンの下に
・TD-37 デカプラー
・カーボダイン S3-14400タンク×3
・S3 KS-25×4 “マンモス” 液体燃料エンジン
を取り付けます。
さらに6個の対称配置でTT-70 ラジアル型デカプラーを側面に取り付け、それを介してカーボダイン S3-14400タンクを6個取り付け、上から
・ロケット保護用ノーズコーンMk12A
・カーボダイン S3-14400タンク×3
・S3 KS-25×4 “マンモス” 液体燃料エンジン
となるように取り付けます(つまりS3-14400タンクは上から4つ重ね)。これが液体燃料ブースターとなります。
そして分離用のロケットであるセプラトロンⅠを側面6個の液体燃料タンクの上端と下端に2個ずつ、中心に向かって噴射するように取り付けます。さらにFTX-2外部燃料ダクトを6個の燃料タンクから中心の燃料タンクに接続します。
6個の液体燃料ブースターを取り付ける
最後に中段のAE-FF3 耐空力保護シェルから探査機先端までをすっぽりと覆うようにフェアリングを形成して完成です。
発射シーケンス
発射シーケンスは下から
・合計7基の第1段メインエンジン点火
・側面6個のTT-70 ラジアル型デカプラー、側面のセプラトロンⅠ全て、耐空力保護シェル動作
・下段/中間段のTD-37 デカプラー分離、中間段の“ライノ” 液体燃料エンジン点火
・中段/探査機段のTD-25デカプラー分離、探査機段の“プードル“液体燃料エンジン点火
・探査機段燃料タンク/ヒートシールドのTD-25分離、全パラシュート展開
・実験用記憶装置ユニット/コンバートオートロン125のTD-06デカプラー分離、探査機最上部のセプラトロンⅠ点火
・FL-T400/燃料電池アレイのTT-38Kデカプラー分離、FL-T400/ドリルオーマチックジュニア採掘機のTT-38Kデカプラー分離
・X200-32燃料タンク/ FL-T400のTT-38Kデカプラー分離
となるようにします。(Mechjebの「オートステージ」機能使用時に、意図せず側面燃料タンクを切り離さないようにあえてこのシーケンスとしています。帰還直前にこのシーケンスは組み替えます)
非常に長々と記述しましたが自分で理解するだけでも面倒なので、このページ上部の.craftファイルを利用するのをお勧めします。
また、発射の前に乗員にパイロット、エンジニア、科学者が各1名ずつ乗っている事を確認します。まれにパイロット3人だけが乗っている事があります。
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